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時を越えて
第1章 時を越えて
「だめ~ それは壊さないで!」

私は今までにない大きな声で 叫んだ。 (そう あれがないと 未来に帰れなくなるよ!割れてしまえば…… )

私は顔を覆いながら 目の前が真っ暗になった。

その時だった。

周りの皆がきゃーとわめいていた。

「凄い 凄い」
「素敵だったよね。」
「あの状態で掴むなんて ますます好きになっちゃうよね」


どこからともなくそんな声が聞こえてきた。

私が恐る恐る顔を覆っている手をはなした。

すると目の前に奨が手鏡を持って立っていた。
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