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時を越えて
第1章 時を越えて
「何言ってるの奨お兄ちゃん 響こそ奨お兄ちゃんに感謝してるよ。手鏡を守ってくれたんだもの 謝らなくていいよ。」


「響がそういってくれたらお兄ちゃん 救われるよ。」

そう言って 私の頭をぽんぽんとたたいて 部屋を出て行った。

一人取り残された私の動悸は今になってからドキドキ激しくなっていた。
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