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愛の儀式/私を調教(おと)してください
第5章 初めての調教

唇を噛み締め床を這う。
こんな惨めな姿を誰かに見られたら……思えば思うほど身体が火照る。
謙二の足下にたどり着き、歩みを止める。
「やらしい格好だね……美穂」
頭上に落ちる謙二の低い声────
すごい屈辱……でも───気持ちいい。
「美穂を初めて見た時、僕は綺麗な女だなと思ったんだ。本当だよ、僕は嘘が嫌いだから───」
謙二の大きな手が私の頬を優しく撫でる。
胸がキュンと弾み顔が赤くなる。
もっと触って、私の身体に触って─────
「気の強そうな目に美穂の知性とプライドを感じたよ。頭が良くて仕事もできてそれなりのポジションにいるんだろうなって─────」
身体を撫でる謙二の声。
私を誉めているはずなのに───すごく冷たい。
「なのに今の君は────首輪をはめ、裸で床を這いつくばっている。恥ずかしい姿だね、まるで犬だよ──。下着を着ているからかろうじて人間に見えるけど……君は犬だ、やらしい雌犬だよ」
「ああっ……」と、濡れた吐息が溢れた。
悔しくて悔しくて泣きたいのに……私、感じてる────
「ほら、言ってごらん───私は犬ですって……美穂はやらしい雌犬ですって───」
謙二の指が私の唇に触れる。
太ももにツーッと雫が垂れた。
無意識にその指を口に含み舌を絡ませる。
もうだめ……私おかしいよ─────

