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ヒレツガワ
第1章 交渉
意味不明の誉め言葉が嬉しいはずもなく、梓は殴ってやりたいほど悔しかったが、それ以上に結合部からジワジワ広がる快感に戸惑っていた。

(こんなヤツにレイプされてるのに、こんなに早く痛みが引いて気持ちよくなるなんて…まさか、あのクスリ本物だったの…?)

信じられないことだが これが薬の作用でなければ、自分は最悪の形で処女を失いながらも感じてしまう、淫らな女ということになりはしないだろうか?

(そう、これはきっとクスリのせいよ)

梓は薬の効果だと思い込むことで、自分を正当化した。

「んッ…んッ…んッ」

瞼を固く閉じて自ら腰を振りだした梓に喜連川は目を瞠る。




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