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ヒレツガワ
第1章 交渉
たとえ気にくわない相手であろうと、梓ほどの美少女に喜連川とて劣情を抱かないわけがない。

白く柔らかな肌、仰向けになっていても形よく盛り上がった乳房にキュッとくびれたウエスト…その全てが自分の支配下にあるのだ。

澄ました顔をしながらも鼻の穴を膨らませた喜連川は、馬乗りになっていた梓から一度下りてスカートを捲り、ショーツに手をかける。

(思った通り、暗示にかかりやすい性格だったな)

吹き掛けたスプレーは実は『エッチな気分になるチョコ』などと同じジョークグッズだが、自分のことを『我』などと言い、ボサボサ頭で常に俯きがちなためマトモに顔が見えないような いかにも怪しい風体の喜連川の術中に、梓はいつの間にかハメられていたのだ。



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