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同棲ラプソディー
第3章 ソ
文化祭の日は秋晴れで、
吉見とは11時に校門で待ち合わせた。
駅からさほど遠くない道のりは
他校の生徒や保護者達が続々とやってきて
俺が校門まで行くと、吉見はすでに来ていた。
「早かったな」
そう声をかけた吉見はいつもの通勤用のスーツでもなくて
もちろん家にいるときの着古したスウェットでもなくて
女の子らしい可愛いカッコだった。
「スゲ。化けたな」
思わずそう言えば
「化け学の先生の彼女ですから」
なんていいながら舌を出した。
「手は?つなぐ?」
「・・・・いや。俺一応生活指導だから」
「あっはっは。似合わないね」
「まーな」
それでも、出来る限り寄り添って歩く姿は
「生活指導の佐藤が彼女を連れてきた」
と、あっという間に校内で話題になって
例の約束したクラスが模擬店をやっている場所まで行くと
「おい。連れてきたぞ」
と声をかけると、模擬店をほっぽってみんなが見に来た。
「うわ。可愛い!」
そう言った高3の男子と吉見はさほど年が離れていないようにも見える。
「ようこそ俺らの文化祭へ」
そう言って吉見と握手しようとした男子の手から吉見を引き離す。
「おっと。吉見に触るな」
「うわ!よしみだって。先生ったら生徒の前で彼女の事呼び捨て?」
いくつものニヤニヤした顔が俺を見つめた。
吉見とは11時に校門で待ち合わせた。
駅からさほど遠くない道のりは
他校の生徒や保護者達が続々とやってきて
俺が校門まで行くと、吉見はすでに来ていた。
「早かったな」
そう声をかけた吉見はいつもの通勤用のスーツでもなくて
もちろん家にいるときの着古したスウェットでもなくて
女の子らしい可愛いカッコだった。
「スゲ。化けたな」
思わずそう言えば
「化け学の先生の彼女ですから」
なんていいながら舌を出した。
「手は?つなぐ?」
「・・・・いや。俺一応生活指導だから」
「あっはっは。似合わないね」
「まーな」
それでも、出来る限り寄り添って歩く姿は
「生活指導の佐藤が彼女を連れてきた」
と、あっという間に校内で話題になって
例の約束したクラスが模擬店をやっている場所まで行くと
「おい。連れてきたぞ」
と声をかけると、模擬店をほっぽってみんなが見に来た。
「うわ。可愛い!」
そう言った高3の男子と吉見はさほど年が離れていないようにも見える。
「ようこそ俺らの文化祭へ」
そう言って吉見と握手しようとした男子の手から吉見を引き離す。
「おっと。吉見に触るな」
「うわ!よしみだって。先生ったら生徒の前で彼女の事呼び捨て?」
いくつものニヤニヤした顔が俺を見つめた。