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同棲ラプソディー
第3章 ソ
「じゃぁ、私はコマリに会いたいから鍵貸して」
「それもだめ」
「ええ~・・・」
「1日ぐらい我慢しろ。俺だって飲みにも行くだろ」
校門につく前にそんな話をすれば
ハッと気づいたように吉見が笑った。
「佐藤さんの家で飲めばいいじゃない!」
「はぁ?」
「私、ご飯用意するよ。佐藤さんたちはゆっくり飲めて
私はコマリに会えて、一石二鳥」
「う~ん」
「ね。そうしよう。ハイ」
と、吉見が手を出した。
「何?軍資金?」
「違うわよ。鍵!今から帰って用意する」
俺は一瞬その手のひらを見つめて
それからスーツのポケットから家の鍵を取り出して
吉見の手のひらに鍵と軍資金を乗せた。
「俺を入れて4人だぞ?いいのか?」
「おっけー。6時までには用意しておくね!」
そう言って、俺の家の鍵を握りしめて
吉見は駅のほうへ消えていった。
俺はなんだかわからない気持ちになって
その後ろ姿を見送る。
そしてすぐ後に、中学から大学まで一緒だった奴らが3人
母校の文化祭を約10年ぶりに見に来た。
「それもだめ」
「ええ~・・・」
「1日ぐらい我慢しろ。俺だって飲みにも行くだろ」
校門につく前にそんな話をすれば
ハッと気づいたように吉見が笑った。
「佐藤さんの家で飲めばいいじゃない!」
「はぁ?」
「私、ご飯用意するよ。佐藤さんたちはゆっくり飲めて
私はコマリに会えて、一石二鳥」
「う~ん」
「ね。そうしよう。ハイ」
と、吉見が手を出した。
「何?軍資金?」
「違うわよ。鍵!今から帰って用意する」
俺は一瞬その手のひらを見つめて
それからスーツのポケットから家の鍵を取り出して
吉見の手のひらに鍵と軍資金を乗せた。
「俺を入れて4人だぞ?いいのか?」
「おっけー。6時までには用意しておくね!」
そう言って、俺の家の鍵を握りしめて
吉見は駅のほうへ消えていった。
俺はなんだかわからない気持ちになって
その後ろ姿を見送る。
そしてすぐ後に、中学から大学まで一緒だった奴らが3人
母校の文化祭を約10年ぶりに見に来た。