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セフレの彼は幼なじみ
第7章 絵莉花
それから、小学校に入り、3年生の時に、例の遊園地の一件が起こったのだ。
菜那美が恋に落ちた、あの出来事が。
それ以来、陸翔一筋で想い続けてきた菜那美。
バレンタインに手作りチョコを渡したり、二人っきりで出かけたり、菜那美も自分なりに色々アプローチを試みていたので、全く何もせず手をこまぬいて過ごしていたわけでは決してない。
だが、手作りチョコのときは「他の人にも渡したけど」などと照れ隠しで言ってしまったり、「好き」と伝えることはおろか好きだという素振りすら見せなかったり、そうしたことが今から思えばまずかったようだ。
告白して、もし拒絶されてしまうと、友達関係すら崩れて修復不能となるかもしれないということが、菜那美には怖かったのだった。
しかし、こうして陸翔に彼女が出来てしまった現状はもっと深刻で、告白するということは、陸翔と絵里花への迷惑になってしまうため、なおのこと告白など出来なくなってしまっている。
現状を思うと、「なぜ告白しなかったのか。もしダメでも、陸翔ならきっと友達関係をそのまま継続してくれたはず」という思いが頭をよぎり、悔やんでも悔やみきれない菜那美。
二人で出かける機会も多く、チャンスは幾らでもあったのだ。
菜那美が恋に落ちた、あの出来事が。
それ以来、陸翔一筋で想い続けてきた菜那美。
バレンタインに手作りチョコを渡したり、二人っきりで出かけたり、菜那美も自分なりに色々アプローチを試みていたので、全く何もせず手をこまぬいて過ごしていたわけでは決してない。
だが、手作りチョコのときは「他の人にも渡したけど」などと照れ隠しで言ってしまったり、「好き」と伝えることはおろか好きだという素振りすら見せなかったり、そうしたことが今から思えばまずかったようだ。
告白して、もし拒絶されてしまうと、友達関係すら崩れて修復不能となるかもしれないということが、菜那美には怖かったのだった。
しかし、こうして陸翔に彼女が出来てしまった現状はもっと深刻で、告白するということは、陸翔と絵里花への迷惑になってしまうため、なおのこと告白など出来なくなってしまっている。
現状を思うと、「なぜ告白しなかったのか。もしダメでも、陸翔ならきっと友達関係をそのまま継続してくれたはず」という思いが頭をよぎり、悔やんでも悔やみきれない菜那美。
二人で出かける機会も多く、チャンスは幾らでもあったのだ。