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セフレの彼は幼なじみ
第2章 満員電車にて
菜那美は、ギュッと陸翔に身体をくっつける。
すると、陸翔がようやく顔を向けてくれた。
菜那美の異変を見てとって、心配そうに声をかける陸翔。
「おい、菜那美。どうした? 気分が悪くなったのか?」
「そうじゃなくて……。後ろ……」
「ん? なんだって?」
菜那美は声のボリュームを最小限まで落として話しているせいか、陸翔は聞き取れないようだ。
人混みの中なので、苦労しながらもヘッドホンを外し、菜那美と向き合う陸翔。
「気分が悪いなら、次の駅で降りるか? 一緒に降りてやるから。……ん?」
肩越しに菜那美の背後を覗いてみて、陸翔はようやく気づいた。
菜那美が痴漢に触られていることに。
すると、陸翔がようやく顔を向けてくれた。
菜那美の異変を見てとって、心配そうに声をかける陸翔。
「おい、菜那美。どうした? 気分が悪くなったのか?」
「そうじゃなくて……。後ろ……」
「ん? なんだって?」
菜那美は声のボリュームを最小限まで落として話しているせいか、陸翔は聞き取れないようだ。
人混みの中なので、苦労しながらもヘッドホンを外し、菜那美と向き合う陸翔。
「気分が悪いなら、次の駅で降りるか? 一緒に降りてやるから。……ん?」
肩越しに菜那美の背後を覗いてみて、陸翔はようやく気づいた。
菜那美が痴漢に触られていることに。