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セフレの彼は幼なじみ
第15章 智孝との昼食
智孝が申し訳なさそうに、後頭部を掻きながら言う。
「冷やかされてしまったね、ごめん。こんなところで立ち話しているせいだ」
「ううん、別に智孝君のせいじゃないよ。それより、さっきの返事なんだけど……ホントにいいの? 私の都合は大丈夫なんだけど、おごってもらうだなんて、何だか申し訳なくて……」
「菜那美ちゃんさえよければ、ぜひおごらせてよ」
そこで、智孝はきょろきょろと辺りを見渡し、誰もいないことを確認するような素振りを見せてから、声を落として続けた。
「そもそも、僕たちは一応付き合ってるって設定でしょ。付き合ってから、まだ日が浅いとはいえ、二人っきりでいるところを他の人たちにも見せておかないと、あらぬ疑いがかかる可能性があるからね。『本当に付き合ってるのか?』ってね」
「たしかに……」
菜那美も声を低くして同意を示した。
智孝は再び陽気さを取り戻して言う。
「冷やかされてしまったね、ごめん。こんなところで立ち話しているせいだ」
「ううん、別に智孝君のせいじゃないよ。それより、さっきの返事なんだけど……ホントにいいの? 私の都合は大丈夫なんだけど、おごってもらうだなんて、何だか申し訳なくて……」
「菜那美ちゃんさえよければ、ぜひおごらせてよ」
そこで、智孝はきょろきょろと辺りを見渡し、誰もいないことを確認するような素振りを見せてから、声を落として続けた。
「そもそも、僕たちは一応付き合ってるって設定でしょ。付き合ってから、まだ日が浅いとはいえ、二人っきりでいるところを他の人たちにも見せておかないと、あらぬ疑いがかかる可能性があるからね。『本当に付き合ってるのか?』ってね」
「たしかに……」
菜那美も声を低くして同意を示した。
智孝は再び陽気さを取り戻して言う。