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セフレの彼は幼なじみ
第18章 プールでダブルデート
 まっすぐ台所へと向かい、冷蔵庫を開ける菜那美。

 ジャガイモやタマネギ、ニンジンなどが目に入ったので、陸翔に尋ねた。

「お肉とカレー粉があるなら、カレーにしよっか? たしか、陸翔はカレーが大好きだったよね」

「おお、カレーは久々だな! カレー粉はそっちの棚にあるし、肉だけ買いに行くか!」

「何かサラダもあった方がいいんじゃない? せっかく、キャベツやトマトもあるから」

「じゃあ、それも頼む! すまねぇなぁ」

「全然気にしないで!」

 菜那美は「陸翔のために料理ができる」ということだけで、幸せな気持ちになっていた。

 しかし、突然、陸翔が表情を曇らせて言う。

「でも、トマトやナスは、俺の分には使わないでくれよ。菜那美が全部消費しちまってくれ」

 そういえば陸翔はトマトとナスとグリーンピースが嫌いだったっけ、と思い出す菜那美。

「ここにあるトマト、私が全部食べちゃっていいの?」

「ああ、もちろん。置いといても腐らせるだけだしな。食べてもらった方がありがたい」

「それなら、お言葉に甘えて。じゃあ、買い物に行こっか」

 そして二人は必要な食材の買出しへと向かった。




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