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セフレの彼は幼なじみ
第21章 夏祭り
神社から出ると、すでに夕暮れの情景が広がっていた。
セミの声も少なくなったように感じられる。
気温もぐっと涼しくなっており、菜那美は過ごしやすく感じていた。
智孝が三人を振り返って言う。
「それじゃ、そろそろ移動しようか」
嬉しそうに絵莉花が答える。
「うん。花火大会だよね」
つられて菜那美と陸翔も笑顔になり、「行こう」と賛同する。
人波でごったがえす夏祭りの通りを抜け、四人はおしゃべりをしながら、花火を見る場所へと向かった。