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2年目の関係
第10章 翌朝〜

「穂〜! 来年……3年目に渉が浮気してたら、俺のとこに来いよ〜!」
白い歯を見せながら、山之内くんはメチャメチャ爽やかに微笑んだ。
「浮気ぃ〜!?」
まさか……
3年目のジンクスで、有り得るかもしれない!
「うん! 山之内くん……」
その時は慰めて貰おうと思ったら――――
グイッ!
渉は私の腰を引き寄せて、力強く抱き締めてきた。
「来年は……家族3人になってるから! 邪魔すんな!」
「なっ……3人!?」
渉の言葉に、昨晩の乱射が蘇って下腹部が疼きだした――――。
ホテルのロビーに居る人が、小さく笑いながら私たちを振り返る。
もう……
恥ずかしいじゃないの……。
ちょっとこそばゆくて……
はにかみながら、山之内くんに手を振る。
渉の必死の応戦に、山之内くんは満面の笑顔で手を振り返してくれた――――。

