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第5章 １８：００〜

うっとりと山之内くんを見詰めてしまう。


バーの薄暗い照明と、聴こえてくるジャズピアノがムーディーな演出をしてくる。


「穂……飲もっか」


「うん……」


山之内はいつもの席だからと、カウンターに横並びで座った。


「ところで今日、何かあったの？」


メニューを見ていると、山之内くんが鋭いことを聞いくる。


「えっ……どうして？」


「凄くお洒落しているから、正直渉と待ち合わせしているのかと思った」


もう……こんな時に――――


ズルいな。