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2年目の関係
第6章 20:00〜
カクテルを三杯くらいしか飲んでないのに、もう20時になっている。
自棄になっていた気持ちと、テンションが高くなったのがごっちゃ混ぜになったみたいに、視界が少し歪んでいた。
「穂、歩けるか?」
「う〜ん……夜風に当たれば落ち着くと思う〜」
山之内くんの前で、少し見栄を張っていたのも何処へやら……
覚束ない足取りで、腕に凭れかかってしまっている。
「危ないからさ、渉に連絡して迎えに来て貰うか?」
「いやぁ〜! 大丈夫っ! 一人で帰れるもん!」
「はぁ……俺が心配なんだけど」
人妻なこともすっかり吹っ飛ばして、学生気分になっていた。