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2年目の関係
第6章 20:00〜

「こうやって見えなくなると、何されるかドキドキしない?」
「え……冗談でしょ?」
そう、山之内くんは私に目隠しをしたのだ。
こんなマニアックなことをされるとは、思わなかった――――。
「ねぇ……山之内くん。これ外して」
流石に視界を塞がれるのは怖い。
抱き締める腕を掴んで、懇願すると
「なぁ……穂。一晩だけ、お前の時間を俺にくれない?」
腰砕けにされそうな甘い囁きが、鼓膜に絡まる。
でも――――
「私……帰らないと……」
「じゃぁ、2時間……。2時間でいいから……俺に思い出くれないか?」
山之内くんの切ない声に、胸がギュッと締め付けられていく――――。

