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2年目の関係
第6章 20:00〜

「ひゃっ!」
いきなり大胆になった山之内くんの行動に、飛び跳ねそうなくらい驚いてしまう。
「ははは! 穂、驚き過ぎだろ」
「や、山之内くん……酔ってるでしょ」
これは悪ノリだと――良心の呵責が一応反応する。
「酔ってる……と思う? 俺一杯しか飲んでなかっただろう」
た、確かに……
調子に乗って飲んでいたのは、私だけだ。
「何で誘っておいて飲まなかったの……明日、仕事だから?」
『そうだよ』――――
って言わせるように、聞いたのに……
山之内くんは、間を置いて吐息のように呟いた。
「……いいや……穂をここまで、連れて来たかったから……」
「なっ……」
山之内くんの確信犯言動に、驚愕して腕を払おうとしたら――――
「きゃっ!」
突如、目の前が薄暗くなった。

