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2年目の関係
第7章 20:30〜

山之内くんの指先が……
ゆっくり――
優しく――――
唇を撫で上げて
――――ゾクゾクした。
「あぁ……ダメ……」
気持ち良さと、罪悪感が眉間の辺りでグニャグニャしてくる。
唇をなぞっていた指先は、顎を伝い首筋にそって滑り落ちていく。
ただ指先で撫でられるだけでも、胸の真ん中が激しく跳ねる。
最近の渉とのセックスは……
キスもしないくらい情緒に欠けていた。
たったこれだけでも、興奮出来るのだと思い出される。
でも――――
「山之内……くん……」
なんで、無言なんだろう?
「何か……喋って……」
ワザと無言なのかもしれないけど、不安で腕を伸ばすと――――
唇に熱いモノが、重なってきた。

