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2年目の関係
第10章 翌朝〜
翌朝――――。
結局、昨晩は渉とお互いの体力が尽きるまで、求め合った。
ホテルにそのまま泊まることにして、私も渉も乱れたシーツの上で汗だくのままフェードアウトした。
――――心地の良い微睡みから目を覚ますと、隣で渉がスースー息を立てて気持ち良さそうに爆睡している。
久しぶりに渉の寝顔をマジマジと見た気がした。
顔に落書きしたくなる衝動を抑えて、渉を起こす。
「渉! 朝だよ、起きて!」
「……ん……スー」
ちょっと反応したかと思えば、寝返りを打って寝入る。
「たく……渉! 仕事でしょ! 起きなよ!」
「んあぁ〜。あと……5分…」
出たっ!
そう言って、直ぐに起きないじゃない!
いつもなら頭に来るけど、今日はなんか笑えてきて――――
そっと渉の鼻を摘んだ。