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2年目の関係
第10章 翌朝〜

渉と山之内くんの間に、どんなことがあったか後で渉に聞くとして――――
先ずはマニアックな手段だとはいえ、昨日の結婚記念日を大団円に演出してくれた山之内くんにお礼を言わねば!
気持ち私の前に出ている渉を押し退ける。
「山之内くん! 昨日は色々ありがとう!」
「俺は大したことしてないよ。それより穂……目隠しなんかしてごめんね。怖かっただろう?」
キュゥゥゥゥ~ン!
カッコいい顔を申し訳なさ気に憂いた表情がまたなんとも素敵で、胸元からハートが飛び出そうだ。
頬をほんのり赤く染めている私に、渉は怪訝な顔をする。
「うん、ちょっと怖かったかな」
「ごめん! ごめん! 実は渉にさ……」
「結っ!」
山之内くんが言いかけると、渉は急に慌てだした。

