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刑事とJK
第87章 全ては復讐のために



―――――――



「はい」




火薬を詰めて紙で閉じ、羽生に渡した



「すっごーい!!
売り物みたい!!」




羽生は、俺特製の花火をいろんな角度から眺めた




「帰ってね」


「火、つけたい!!」





「…。
いや…今昼間だし…」



「夜に、ねっ」



「…」




ここまで来たら、もう了解せざるを得ない


どうせ、花火に火をつけるまで帰らないつもりだろう






それから夜…暗くなるまで、羽生は俺の部屋でダラダラと過ごしていた




俺は、途中で昼寝したけど…








「蒸し暑ーい」





外へ出ると、昼間とは違った暑さに思わず足が止まる




羽生も、着ている制服をパタパタとした







俺と羽生が向かったところは、近くにある小学校のグラウンド






俺は片手にライター、片手にバケツを持ち

羽生は両手で、たった一本の花火を握って歩いて行った







「お腹すいたな…」




夕食を食べる前に出てきてしまったからだ



「帰ったら、何か作ってあげようか?」



「羽生は俺の何なの?」



「クラスメート?」




羽生は軽い足取りで、俺の前を進んで行った







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