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刑事とJK
第88章 この子に託してもいいかな
「斉藤、お願いがあるんだけど…」
小泉は斉藤の少し近くににじり寄ってきた
「お願い?」
「鍵をさっさと手に入れる方法だよ、聞いてくれる?」
「…わかった」
―――――――――
小泉の話を聞き、斉藤は眉間にシワを寄せた
「それで上手くいくのかよ?」
「上手くいくさ…建物の構造的に、廊下が1番適してたからね」
「…成功させろよ?」
「鍵なら、必ずね」
ニコリと笑い、小泉はゆうひを手招きした
『?』
ゆうひが小泉の前まで行くと、小泉は上目遣いで見てきた
「お腹撫でても、いい?」
『…いいよ』
「いらねぇことすんじゃねぇぞ?」
「ったくぅ…斉藤は心配性だなぁ」
ククッと笑い、そっとゆうひのお腹に触れた
「…」
そのまま、手の平で優しく撫でた
「…命…あるんだよね…」
小泉はふっと遠い目をした
「ここにもうひとつ…命が…あるんだよね…」
『…そうだよ?
まだまだ小さいけどね』
撫でていた手は背中に回され、顔をお腹に当てた
「…いい…ね…」
『…小泉…』
「……」
小泉は、しばらくずっと顔を伏せていた
そうしてる間、ゆうひは小泉の頭を撫でてやった