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刑事とJK
第93章 愛しい未来たち
『大志、おいで』
そう呼ばれ、おぼつかない足取りで、大志はこっちへ駆けてきた
ビタンッ
『あ』
「ぃ…びぇえぇえ~!!!」
何もない地面で足をつまづかせ、顔面から転んだ
「っ…鈍臭ぇなぁ」
『誰に似たのかな?』
「あれは間違いなくゆうひだ」
ゆうひは歩いて、大志の元まで寄った
顔という顔、手という手に砂をいっぱい付け
涙がボロボロとこぼれていく
『大志、たっちできる?』
「あび…ぅっぐ…」
『大志は強い男の子でしょ?』
「ぅっ…ふ…」
無我夢中でゆうひの服を掴み、腕を掴み
立ち上がるや否やゆうひの胸に飛び込んだ
「おかぁしゃん…、ひっく…おかぁしゃん…」
『大志はえらいねー、強い子だねー』
ゆうひは優しく、その小さな背中を叩いてやる