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刑事とJK
第95章 近所のおじさん
「きっと由紀ちゃんのお父さんは、由紀ちゃんが心配なんだと思うよ」
「絶対ない…」
「僕が同じ立場なら、同じようなこと言っちゃうだろうね」
「絶対…ない…」
「由紀ちゃんは、ほんとに愛されて育ってきたから。
一度、お父さんとよく話し合ってみなよ」
「…
おじさん、ほんとにいい人。
自分のことを悪く言われても、正しいと思うことを通すんだね…」
「僕には…もう傷つけられたくないものは
何も残ってないからね…」
あたしは、ふいに笑みがこぼれた
「そんなことない。
おじさんには、娘さんがいるよ
娘さんは、絶対おじさんに会いたがってる」
おじさんは口をポカンと開けた
「…なんで、そう言いきれるの?」
「おじさんだから」
おじさんも、笑った
「言った通り、お父さんと喋ってくる
思ってること全部、吐き出してくる」
「そうしてあげて」
時刻は昼時だった
岩崎は由紀に手を振って、また畑仕事に取り掛かった
しかし、その後すぐ、由紀が走って戻ってきた
「おじさん、お父さんが…お父さんがぁ!!!」
「!!??」
岩崎は慌てて、由紀の後を付いて行った