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刑事とJK
第13章 怖くなんてない
―――――――――――
「今日は遅いな…」
斉藤は缶コーヒーを飲みながら
時間を潰していた
いつも通りベンチに座ってぼーっとしていると、
ゆうひの姿が見えた
一瞬は喜んだが、
すぐにその表情を歪ませた
「なんだあの野郎…」
ゆうひの隣には見たことのない美青年…
同じような制服を着てるから、
学校のやつだろう
ゆうひは斉藤がいることに気づくと、
嬉しそうに少し小走りで近付いてきた
『ごめん、今日日直当たってたんだ…!!』
「…おう…」
斉藤は浅見を睨みつけている
その斉藤の隣に、ゆうひは座った
後から歩いて来た浅見は、驚いた
「え、約束ってこんな(ガラ悪い)人と?」
んだとこのガキャア、
こんな人たぁどんな人だ
『うん、そう
だからここでバイバイ。帰ってね』
ゆうひは手を振った
「まだ帰らないよ」
『「はぁ?」』
「だってここ、ゆうひの家じゃないじゃん
俺は家まで一緒に帰るって言ったし。
それに、ゆうひ勝手にすればって言っただろ?」
斉藤は立ち上がった
「ボンボンは家でねんねしとけ」
斉藤めちゃくちゃ顔怖い…
それを平然と見てる浅見君も怖い…
「ガキ扱いすんな、
それに、あんたゆうひの何だよ?」
浅見君、強い…
斉藤は口を開けた
…
あたしの方を向き
「オレってお前の何だ?」
と言った
おいコラ!!
『この人はあたしの大事な人、わかる?』
「彼氏じゃないんだ」
フーンという感じで斉藤を見る
あたしは斉藤が浅見君に今にも殴り掛かりそうで
心底ヒヤヒヤした