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刑事とJK
第13章 怖くなんてない

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次の日、ゆうひはいつも通り学校へ行った



家庭科の授業を終え、教室に戻る最中、
廊下で浅見が向こうにいることに気が付いた



浅見もゆうひに気づいたらしく、
すれ違う際に昨日噛まれた舌をチロッと出した


多分周りにいた人は
誰も気付かなかったであろう、一瞬の出来事


それはゆうひの心を締め付けた



「浅見君、カッコイイよね///」


横にいた友達が言った


「あんな奴、きしょいだけ」


あたしはそう言った

その言葉に、友達はえっ…と呟いた






その日の帰りも浅見はついて来た


「ねぇ、今日も公園行くの?」


『…』


「あの変なやつのとこに?」


ゆうひは浅見を睨みつける



「あ、間違えた、刑事だな」


『あんた、また何かしたら、
ワイセツ行為で訴えるから』


「そんなことしても、
どうせ若気の至りっつってろくに相手されないよ」




優位に立っているのは自分だ、
と言いたいばかりの笑みを見せられる







公園ではもう斉藤が待っていた


「…また来やがった…」


あのスカシやろう



ゆうひはまた走って斉藤のもとへ来た

ほほ笑みながらくっついて来るその姿は
ほんとうに可愛らしい


「どうも刑事さん」


浅見は挨拶した


「てめぇは帰れ」


「無理っすー、
俺ゆうひと帰るって決めたから」


浅見はゆうひを見つめる



『そんなの決めてないし…』



ゆうひは浅見に見えないよう、
斉藤の服を引っ張った



斉藤はやはり
ゆうひの様子がおかしいことが気にかかった



「お前、もうゆうひに構うのはやめろ」



斉藤はさりげなく
ゆうひを自分の後ろに隠す



「なんで?
別に何もしてないじゃん、ねぇゆうひ」



『…』


「早く帰ってさ、勉強しなきゃ。
俺ら今年は受験生なんだから」



浅見はゆうひの手を強引に引っ張った


そのせいで、斉藤の服を引っ張る手は
外れてしまった






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