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刑事とJK
第14章 徒然シゲ




「わ、わりぃなシゲ」


斉藤は頭を掻いた




「もう我慢出来ません!!!!」

シゲは立ち上がった



「どうした、いきなり…?」


シゲはキッと斉藤を見て、続けた


「毎日毎日毎日毎日、
先輩は僕にあーしろこーしろって命令ばっかり!!
"昼飯おごってやるから"って言ってから
ただの一度もおごってくれないじゃないっすか!!」



斉藤は目を丸くさせた




「おごってほしいなら…おごろうか?」


「そうじゃありません!!」


シゲは斉藤の目の前に立った



「寝てるなら寝てる!!
恋に浮かれてるなら浮かれてる!!
最低、人の仕事を邪魔しないでください!!
ってか自分で出来るもんは自分でしてください!!
すぐに揉め事ばっか起こすし…
そんなんだから変なこと言われるんですよ!!」




「…何が言いたい?」



「僕がいなければ何も出来ないようじゃ
この先真っ暗です、もう先輩には付き合いきれません!!」



シゲは全部言いきった


いや、それでもまだ内容的には足りないくらいだったが、
本人は満足していた




「勘違いすんな、オレがいてはじめてお前が役に立ってんだ。
お前がいなけりゃオレは何も出来ねぇだと?
笑わせんな」




「…そう言うなら、
僕は進んで先輩の元を辞めます」




「勝手にしろ。後で吠え面かくのはお前のほうだ
覚悟しとけ」



「その言葉、そっくりそのままお返しします」



シゲは適当に自分の荷物を持って
ドアノブに手をかけた



「ではお元気で!!」



バタン!!











めんどくさそうに頭に手をやってから

床に散乱した紙を、
斉藤はひとりで拾った





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