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刑事とJK
第14章 徒然シゲ
ふらふらと町中をさ迷い、
いつにまにか公園に着いた
シゲはベンチに腰を下ろした
…ゆうひちゃん、来るかなー…?
そんな考えが頭の隅にあったのだが、
待てども待てどもゆうひはやって来ない
先輩が連絡したのかな…
しょうがないか…
帰ろうとしたちょうどそのとき、
ゆうひがいることに気が付いた
ゆうひも驚いた顔をした
「ゆうひちゃん…!!」
『シゲじゃん!!
何でシゲがここに?』
「僕は…何となく。
ゆうひちゃんは?」
先輩に、会いに…?
『あたしはお墓参り』
「え…誰の…?」
ゆうひは歩きながら喋った
『シゲ、そういえば最近来てなかったもんね…
ここ、小犬の墓なんだ』
指差された場所は、草も生えず
土を掘り起こしたような跡があった
「小犬って…あの犬、死んじゃったの!?」
知らなかった…
あれだけ犬を大事にしていたゆうひを思うと
言葉が出なくなる
『うん…でもね、斉藤がお墓つくってくれたんだ、
手をどろどろにさせてさ…』
ゆうひは苦笑した
…先輩が…?
また、先輩が…?
どれもこれも…悔しい…
「ゆうひちゃん」
『何?』
「僕、明日もここに来るから、来てよ」
『…別にいいけど』
シゲは顔を喜ばせて、軽くバイバイを言い、
刑事課の方に戻って行った
もちろん、斉藤のところではない