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刑事とJK
第15章 海物語
日焼け止めも塗り終え、
遊ぶ準備は整った
「ビーチバレー大会開かないかー?」
藤野の呼びかけにぞろぞろと人が集まった
「楽しそうだね、ゆうひちゃん、行く?」
『うん!!
ほら斉藤も』
「オレはいいって…コラ引っ張んな」
シゲとゆうひ、
そして斉藤もビーチバレーに参加した
6人集まったので、
AチームとBチームの2つに分かれて、いざ対決
Aには
斉藤、ゆうひ、藤野
Bには
シゲ、吉川、橘(タチバナ)
木の枝でラインを引き、橘のサーブから始まった
「行きまーす、そーれ!!」
ボールは勢いをつけてAコートに入る
「おりゃ!!」
藤野が上手く取った
そのボールをゆうひが繋げる
『いけ、斉藤!!』
「わかってら!!」
高く上がったボールに斉藤は飛びつき、
腕を大きく振り落とした
スピードを持ったボールは
Bコートの地面にたたき落とされた
「よっしゃー!!!」
Aチームの3人はハイタッチ
シゲたちBチームは呆然とした
「先輩のあの強烈なアタックは
気をつけないと…」
「ああ、斉藤のアタックを取って名を上げるぞ!!」
「おおー!!」
試合は白熱した
藤野が取り、ゆうひが上げ、斉藤がアタックをかますAチームに対して、
Bチームはみんな力が均等で、特にブロックが強かった
両チーム、どんどん得点を重ねていった
試合時間も残りわずかになったときだった
ドンと、ゆうひと藤野がぶつかった
『わっ!!』
「ごめっ!!」
ゆうひがコケる前に、
藤野はとっさにゆうひの腕を引っ張った
「気がつかなかったわ、ごめんな?」
『こっちこそすんません!!』
「ケガ、しなかった…?」
『藤野さんが引っ張ってくれたんで
大丈夫っしたよ』
「そっか、よかった」
「いつまで手ぇ握ってんだ」
斉藤は二人の間に入った
「あ、ほんとだ」
藤野はパッとゆうひの手を放した