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刑事とJK
第20章 誘拐事件
《さ、斉藤…!!!》
その声…
「ゆうひ…!!」
「え、ゆうひちゃん!?」
「ゆうひ、大丈夫か!?
何もされてないか!?」
《うん、大丈夫だよ!!》
「よかった…」
斉藤は安堵した
《…はい、ここまでね》
しかしすぐに小泉に代わった
「ってめぇ、絶対牢屋にぶち込んでやる…」
《それはやだなぁ。
あ、そーだ、言いたかったことがあってね…》
「なんだ?」
《この子を返して欲しかったら、無駄に大人数で来ないほうがいい。
そうだなぁ、2、3人なら一緒に助けに来てもいいけど、
それ以上で来たときは躊躇せず全部吹っ飛ばしてやる》
「んだそりゃあ…
少人数で行ったらゆうひは解放するってことか!?」
《そうは言ってない。
この子が助かるかどうかは君の努力次第…
どうせ場所はもう突き止めてるんだろう?
早く来ないと、手を出しちゃうかもね》
「っの野郎!!!」
ブツンッ
向こうから電話を切られた
「…」
「先輩、早く行きましょう!!
ゆうひちゃんを助けに…」
「いや…」
斉藤はシゲを止めた
「出るのは明日の朝だ」
「なんで…!?」
「藤野を連れていく。
あいつ、どうせもう帰っちまったろうから…
シゲ、今日はここに泊まんぞ」
「…はい」
シゲは不服そうだったが、斉藤の指示に従った