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刑事とJK
第20章 誘拐事件
―――――――――――
「シゲ、おい起きろシゲ」
「んあ…?」
シゲはソファーから上体を起こして伸びをした
「先輩おはよぅございますぅ
むにゃむにゃ…」
「むにゃむにゃじゃねぇ。
さっさと準備しろ」
時刻は朝の7時だった
「藤野がもうすぐ来るはずだ、
…小泉逮捕に行くぞ」
シゲはやっと寝ぼけていた頭が
はっきりしてきた
「は、はい!!」
「おはようございますー
って、なんだお前ら、もう来てたのか?
早いなぁー」
と、藤野が刑事課室に入ってきた
「ああ、…藤野、ちょっと
手伝って欲しいんだが、いいか?」
斉藤のいつもとは違った緊張感に、
藤野は何かあるなと思った
「俺に出来ることなら何でも」
―――
「ゆうひちゃんが小泉に誘拐された!!??」
「ああ…、2、3人でなら助けに行ってもいいが、
大人数で行ったら工場ごと爆発させる気だ」
「少人数でなら来てもいいってことは、
あまりこの事件に関しては大事にしたくないってことか?」
「…多分、目的はオレを殺すことだ」
藤野は首を傾げた
「なんで?」
「理由はわかんねぇけど、小泉はゆうひを誘拐して、
オレに電話をかけてきやがった
…狙いはオレだ」
「五年前のことで…かな?」
「多分な」
「よし、わかった。
俺も行こう、ゆうひちゃんが心配だからな」
「はっきり言って、すげえ危険だ…、
巻き込んでわりぃ…」
「いつものことだろ?」
少しほほ笑んで、
藤野は斉藤の肩を叩いた
シゲが部屋に入ってきた
「準備できました!!」
「よし、行くぞ」