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刑事とJK
第21章 お前が教えてくれた
「さぁ、はたして彼らは
爆弾を止めることが出来るのでしょうか?」
二人が爆弾を探しに行ってしまうと、
小泉はケラケラと笑って言った
「…なんで、オレを殺したいんだ?」
斉藤は突っ立ったまま
小泉を睨みつける
「俺の中ではさぁ、
てっきり君は死んでるものだと思ってたんだ」
「?」
「刻々と迫り来る死の足音…
必死に子供を助けようとする男と女…
しかし神とは残酷なもので
子供も、男も、女も、みんな爆発に巻き込まれ死んでしまいましたーって…
こうなったと思ったんだけどなぁー…」
小泉はぶらぶらと歩き出し、
そして斉藤の方を向いた
「俺は花火が好きだ…
ただの爆発なのに綺麗な色を放って、一瞬で散る」
「…」
「だから、あの祭の日も花火を見に出かけたんだ。
…でも、そしたら見たことのある顔があった」
小泉は斉藤を指差した
「お前だよ、斉藤。
俺の中では死んでいたはずの男が生きていた。
あの時死んだのは子供と女だけだったんだ…と…
わかる?
お前は俺の芸術に泥を塗ったんだよ」
「イカレてやがる…」
「芸術家はみんな狂ってるよ」
「それでゆうひを誘拐して
オレをおびき出したっつーのか」
「まぁ、そういうことになるかな?
ここでお前が死ねば、
俺の名誉は挽回だ」
―――――――――――
あと20分か…
藤野は2階を調べ回っていた
しかし工場は思っていたよりも広く、
なかなか爆弾らしきものは見つからない
「っ…どこだ…?」
―――チ…―――――――チ…――――チ…
何かが規則正しく鳴る音が聞こえた
藤野は辺りを見回す
が、何もない
それでも確かに音は聞こえる
「…下?」
藤野は地面に耳をつけた
少しずつ、音が大きくなる方へずれていく
藤野は動きを止めた
「ここだ!!」
床は正方形のコンクリートが
敷き詰められている
そのうちの一つを剥がすと、爆弾が出て来た
「よし」