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刑事とJK
第21章 お前が教えてくれた
ゆうひ…!!
ゆうひ…!!!
扉が勢いよく開いた
「ゆうひ…」
『斉藤…』
少し、着ている浴衣が薄汚れてはいたものの
ゆうひは、前見たときと変わっていなかった
斉藤はゆっくり近づき、
ゆうひの顔を撫でた
そして縛ってある縄をほどいてやり、
ゆうひの身体は自由になった
『…斉藤ぉ…』
そう言ったと同時に、斉藤はゆうひを抱きしめた
『…///』
斉藤の手は震えていた
それを優しく包み込むように
ゆうひも斉藤の背中に手を回す
「よかった…無事で…」
斉藤は何度も何度もゆうひの体をさすった
『ありがとう…ありがとう斉藤…///』
斉藤は一旦ゆうひを離し、顔を見た
「何にも…されてねぇか…?」
「大丈夫だよ、大丈夫だよ…」
斉藤は胸を撫で下ろし
そして言った
「オレ、わかった…"好き"って気持ち…」
『ほんと?』
「ああ、本当に…。
全部、全部お前が教えてくれたんだ…」
『あたしなんて、何にも…してないよ?』
斉藤は首を横に振った
「確かにオレは、村上は好きだった。
憧れとか、オレがあいつを頼りにしてる面があった…」
ゆうひは黙って聞いていた
「でもお前のことは…
すげえ守ってやりてぇって思える…」
『…つまり…?』
「だから…」
斉藤は目をキョロキョロさせた
「だから…その…///」
今度は下を向いた
『…?』
「…好きだ…///」