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刑事とJK
第27章 父の壁



斉藤はずかずかと
さっき歩いた廊下を戻る



そこに真理子が話し掛けてきた



「なんだったの?」



「くっだらねぇ話だった」



「そう…」



真理子は心配そうな顔をした




「真理子」


「ん?」


「お前がこの家、継いでやれよ」


真理子は驚いて
首を横に振った


「あたしなんて無理よ無理…!!
女だもん…」



「今の世の中、男女平等の社会なんだよ、ばーか」


斉藤は舌を出した




「ふふ♪
さすが、言うことが違うね〜」



などと喋っていると、
斉藤の周りにゾクゾクと黒スーツの男たちが集まってきた




「わっ、何あんたら…」




真理子は怯えた



男たちはぐるりと斉藤を囲む





「…ケンカ売ってんのか?」




「正貴様を必ずお見合いさせろ、との
源十郎様からの命令でございます」



男たちは斉藤の腕を掴み、連れていった



「な、何すんだてめぇら…!?」



「正貴…!!」

















斉藤がポイッとほうり込まれた部屋は、
質素な座敷だった



「いってぇ…、
何すんだあいつら…」



襖を開けようとすると、声が聞こえた




「斉藤…正貴さん?」



斉藤は振り向いた



部屋の隅に、
華やかな着物を身に纏った女が座っていたのだ




「…誰だあんた?」



女は名乗った



「花宝院千花(カホウイン センカ)と申します」



「…誰だ?」



「正貴さんとお会いするのは
今日が初めてでございます」



千花は手をついて軽くお辞儀をした



「…で?」




「わたくし、正貴さんのもとへ
嫁がせていただきます者にございます」







「は?」







はああああーーーーー!!??






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