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刑事とJK
第29章 体育祭




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〔今日も行けないかも(T-T)ゴメン〕



斉藤はメールを見て
ため息をついた




この一週間、ゆうひとは一度も会っていない




向こうの都合がつかないから
会えなかったのだ




「先輩、物思いにふけってないで
手を動かしてください」




シゲは斉藤に無理矢理判子を持たせる




「わかってる、わかってる…」


とは言うが、作業は進まない




この一週間、何してんだよ…


何で忙しいんだよ?




――――――――――








『ー…5、6、7、8!!』



ジャーン


という音に合わせてみんなポーズをとる



「やったー!!
今の超そろってたんじゃない!?」


「これで今年は青組が優勝だな」



ゆうひたちは、
もうすぐ行われる体育祭の練習に励んでいた



今はその、クラス対抗集団演技…
まぁ簡単にいうならダンスの練習をしていた





3年生にとっては最後の体育祭なので、
みんな張り切っている




「一旦休憩しようかー!!」




わらわらと解散して、
それぞれ水分補給する







「そういえば、
ゆうひちゃんとこの親どっち来るの?」




『え?』




みんな口々に言いだした





「ほら、父兄参加競技ってあるじゃん?」

「俺、親父が来る」

「私はお母さん…ほんと最悪。
で、ゆうひちゃんは?」





『あたしは…』




どっちも…いない…




『や、やばーい、
今二人とも旅行中だったー…』



「じゃあどうすんの?
確か全員参加だよね?」



「でも、おれも親来ないから
いとこの兄ちゃんに来てもらうぞ?」




『え、ほんと!?
じゃああたしもそうしよっ!!』












みんな…親がいるんだ…



いいなぁ…







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