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刑事とJK
第30章 肝試し





「こっちかな…?」


小川はとりあえず前に進んだ



『…』


ゆうひはただ付いていく



歩いて歩いて歩いて



やっとのことで社を見つけた





「やった!!」




小川は社の前へ走って行った




『良かった…』



ゆうひもひとまず安心した




「丹羽、見てみろよ、
札がいっぱいあるぜ?」




『やああ~ダメ、見たくない』


ゆうひは目をつむりながら
首を振った



「はは、ゴメンゴメン」



小川はそう言いながら、
社の前の階段に腰を下ろした




「歩きっぱなしで疲れたな」


『ほんとに』



ゆうひもその横に座った







すごく静かだった



待っても待っても、誰も札を取りに来ない





「…眠くなってきたなー」


『うん…
ほんとに、小川君がいてくれて良かった…』




その時のゆうひの表情に、小川は胸が鳴った



丹羽って…結構かわいいのな…///





『スッゴく怖かった…
行かないでって言ったのに、全然帰って来ないし、
あたしは逃げ出して道に迷っちゃうし…』



「うん…そっか、そっか…」



『…怖かったけど…ありがとう…小川く…』





ゆうひは小川にもたれて眠り込んでしまった




「ちょっと…丹羽?///」



ゆうひの寝顔は、
子供みたいでかわいかった




「…我慢しろ、俺」




小川も、膝に腕をつき、
その上に頭を置いて眠ってしまった









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