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刑事とJK
第32章 いざ出陣
「あんた、すげえ才能とかあると思うんだ…
ここから出て、生け花教室だとか、
着物の着付け教室だとか…
開いたっていいんじゃねぇか?」
「わ、わたくしにはそんなことできません…」
千花は戸惑った
「出来ねぇって、試す前から決めつけんな。
あんたの25年をこれからどう使うかで、
他の奴らも、あんた自身も、変われるかもしれねぇじゃねぇか」
斉藤は至って真面目な顔をしている
「わたくしが、変わるのでございますか…?」
「ああ、そうだ」
斉藤の、何かを確信して言う言葉…
千花にとっては、
大きな大きな言葉だった
「…あ…」
千花は体を震わせた
「ありがとうございます…
ありがとう…ございます…」
さっきまでの泣き顔とは違って、
涙は流してはいたものの、
歪ませた顔は子供のようだった
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