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刑事とJK
第38章 明けまして
神社は、まだ朝早いというのに
たくさんの人がいた
『賑わってる~』
「だな
あ、あれ藤野たちじゃねぇか?」
『え、どこどこ?』
よく見ると、参拝の列の前の方に、
藤野、真理子、シゲが並んでいた
「ラッキー」
斉藤は軽い足取りでそっちへ向かった
「トイレあったわ、
場所取っといてくれてあんがとな!!」
と、図々しくも
藤野の前に斉藤は横入りした
「っなんだあんた…
って斉藤じゃないか!!」
藤野は驚いた
「ちょっと正貴、
それはずるいわよ!!」
「あ、先輩
明けましておめでとうございます!!」
「おめでとさん」
斉藤は、
横入りをためらっているゆうひを手招きした
ゆうひは急ぎ足でやって来た
『皆さん、明けましておめでとうございますー!!』
「ゆうひちゃん、
明けましておめでとう!!」
「おめでとう〜!!♪」
新年の挨拶を終えると、
斉藤はゆうひの腕を引っ張って列に入れた
『斉藤、やっぱりあたし後ろに並ぶ…』
「いいって、藤野がせっかく
場所取っといてくれたんだからよ」
「俺はそんなことした覚えがないがな…」
すると真理子が
ワクワクしながら聞いてきた
「二人が一緒に来たってことは、
お泊りでもしたのかなぁー?♪」
「…っせぇな、わりぃかよ?」
『…///』
ゆうひは赤面した
「ゆうひちゃん照れてますよ~、
正貴に何されちゃったのかなぁ~?♪」
『真理子さんやめて下さいよ、
昨日は何もしてませんから…!!///』
お風呂入ったけどね…
「昨日"は"!!??」
シゲが叫んだ
「いつもは?」
藤野もニタニタと笑った
『…黙秘します…』
「え~、つまんないのぉ」
少しガックリした真理子の肩を、
藤野は抱いた
「俺たちラブラブだもんなーっ」
「なぁー♪」
そこで斉藤は口を開いた
「オレらだっていつもは、すっげえことしてる」
『してないっつーの!!!』