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刑事とJK
第39章 冬のシゲの春
「言わなきゃわかんねぇだろ!!」
『言わなくてもわかるでしょ!?』
「わかんねぇから…!!」
「はいはい、そこまでー♪」
真理子は二人の間に割って入った
「正貴は、ダーリンとシゲちゃんと
遊んどいで♪」
「てめぇにゃ関係ねぇだろ」
「斉藤、一緒に語ろうぜ」
藤野は斉藤の肩を組んで、
別の場所に連れていった
「ゆうひちゃん、お話しよ
千花ちゃんと♪」
『えっ…』
真理子は今度は、
千花とシゲの近くに寄って行った
「お二人さんゴメンねぇ♪
シゲちゃんはあっちに行っといで」
「え…でも…」
「い い か ら」
シゲは渋々、斉藤たちの方へ向かった
「やぁ、千花ちゃん」
「お久しぶりです、真理子さん」
千花は礼儀正しく頭を下げた
「ちょっとさ、時間ある?
お話しようよ♪」
「はい」
『…』
女3人は近くのカフェに寄った
「…このような場所は初めて参りました…///」
炒ったコーヒーやパンの焼ける匂い
飾られた小さな人形に、
洒落た植木鉢
どれもこれも千花は初めて目にしたものだった
真理子は二人を丸テーブルの席につかせた
『…』
ゆうひは不機嫌なままだ
「ねぇ、千花ちゃん」
「何でございましょう?」
「この子、ゆうひちゃんって言うんだけどね、
あんまり意地悪しないであげて♪」
「…」
『…』
「ゆうひさん」
『…はい?』
無愛想な顔を上げるゆうひに、
千花はニッコリ微笑んだ