この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第42章 船上の殺人事件2
「戸松の部屋はどこだ!?」
「私たちの部屋は向かいにある」
戸松の父親がそう言った
同じように、斉藤は戸松の部屋の扉も叩いた
「戸松!!
いるか!?」
その様子を神谷とゆうひは見ていた
「父さん、何かあったんですか?」
「…」
神谷の父親は黙った
「戸松、戸松!!」
「うるさいなー、だれだよ…」
部屋から戸松が出て来た
「吉仲…!!
良かった…良かった…!!」
戸松の父親は息子を抱きしめた
「父さんっ!?
何だいきなり…!!」
戸松は慌てている
「とりあえず、
全員神谷の部屋に入れ」
斉藤はそう指示した
戸松と神谷、そしてゆうひはわけも分からず、
しかし言われた通り神谷の部屋に入った
「これから話すことは、
全部ほんとのことだ…」
そして斉藤は呟くように言った
「…横田と松井が、殺された」
「え…」
「な、何だと!?
出任せだ、何言ってるんだ!?」
「いや、真実だ…」
信じようとしない息子に
戸松社長は言った
「父さん…!!」
沈黙が続く
「…これから一人ずつ、
パーティーが始まってからの行動を言ってもらう。
藤野、わりぃけど江口と真理子を呼んでくれ」
「わかった」
藤野は真理子と連絡を取った
――――――――――
しばらくして、真理子と江口もやって来た
それに続いて、
斉藤に呼ばれたシゲも入って来た
「これで一応、全員揃ったな…」
斉藤はベッドに腰を下ろした
「んじゃまずは…戸松息子から、話してくれ―――――」