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刑事とJK
第43章 恋ガタキ
―――――――――――
「斉藤、事件だー」
藤野が部屋に入ってきた
「何だ?」
「宝石店で強盗が入ったらしい。
犯人は逃走中だそうだ」
斉藤は肩を回した
「わかった
場所教えてくれ」
―――――――――――
斉藤とシゲは現場に着いた
「ご苦労様」
斉藤が中に入ろうとすると、
二人の警官が止めた
「あ?」
「関係者以外の立ち入りは禁止されております」
「関係者だっつの」
「南刑事の言い付けで、
自分以外の刑事は入れるなと…」
斉藤は頭を掻いた
「っ…あんにゃろぉ…」
「先輩、どうします…?」
シゲが困った顔をした
「…そんじゃ、
中に入れなくてもいいから、状況を教えろ」
「それも、他言するなと…」
斉藤はキレた
「ああ、そうかいそうかい!!
わかった、じゃあ勝手に捜査させてもらうからな!!」
斉藤はその場を立ち去った
「先輩、待って下さいっ
一体どうするんすか…!?」
「徹底的に聞き込み調査だ」
「…はい」
―――――――――――
時刻は夜の7時…
調査に出てからかれこれ10時間は過ぎている
だが、重要な手懸かりを見つけた
防犯カメラに
逃走中の犯人の姿が記録されていたのだ
「シゲ、もうひと踏ん張りだ!!」
「はい!!」
と、意気込んでいるところに電話が掛かった
「おう、藤野か…どうした?」
《宝石強盗、捕まったとさ》
「はああ!!??」
「どうしたんすか、先輩…!?」
斉藤はイライラしながら
ポケットに携帯を突っ込んだ
「…南の野郎…」