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刑事とJK
第44章 あたしがあなたを好きなんだ



「どうしたんだ?」


「んと、この前のお礼しようと思って」




飛鳥は鞄から紙袋を取り出し

それを斉藤に手渡した




「…なんだこれ?」


「いらないかもしれないけど」


「開けていいのか?」



「うん、いいよ」




袋からはビーズで作った
小さなキーホルダー




「自分で作ったのか?」


「うん、下手だけど…」



「いいや、器用なもんだよ。
ありがとな」



「……///」




南は不愉快だった




…何で、斉藤の周りには
弥生に似た女ばっかり寄ってくるんだ…?






「…チッ」





南はガンッと机を蹴って
部屋から出て行った




「…何だあいつ?」




「…」








―――――――――――








南は喫煙所でタバコを吹かしていた



フウーッと煙を吐く



「ゲホ、ゲホッ、臭っ!!」



南が振り向くと、
そこには飛鳥がいた




「あ…」




南はタバコの火を消した






「飛鳥…さん、だったっけ?」


「うん、あたしも名前覚えたよ、南さんっ」



飛鳥はイシシっと笑った



「ってか意外。
南さんって見た目健全そうなのに、
タバコ吸うんだ…」



「苦手?」



「まあね」



南は苦笑した



「弥生も…タバコ嫌いだったから、
あいつの前では吸わなかったよ」



「そうなんだ…」



「で、何か?」



「うん、南さんとお話したいなーって思って」



「斉藤は、もういいのか?」



「渡したいものは渡せたしね」


飛鳥はVサインを作った







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