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刑事とJK
第46章 点を結ぶと




ゆうひの顔は
怒っているのがよくわかった




『バカ!!』




「…そうだね」





『バカ、バカ、ほんとバカ!!!』





「知ってる」






ゆうひは岩崎のもとへ歩き出した




『あんた最低だ!!
生きてたならなんで何も
教えてくんなかったの!!?』




「…」




ゆうひは岩崎の腕を掴んだ




『あたしがどんだけ寂しかったか、わかってんの!?
わかるわけないよね、そりゃそうだよね!!』




「ごめんね…」




『ごめんじゃねーよ!!!
謝るくらいなら最初っからそばにいろよ!!』





ゆうひは何度も岩崎を揺すった





『あんたはクズみたいな親だ!!
クズみたいな人間だ!!』




「その通りだよ」




『そんなの、もう、親でも、何でもないっ…!!』




「そうだよ…」




『っ…反論しろよこの野郎!!!!』



ドンッと思いっきり岩崎の胸を叩く





「…もうすぐ、電車の時間だから」




岩崎は優しくゆうひを離した





しかしゆうひはその手を払いのけ、
岩崎に抱き着いた



「っ…」






『やだよ…やだよやだよやだよ…!!
行かないでよ…、ひとりぼっちにしないで…

お父さあぁん…』






ゆうひの…涙…







「……どうしてやったら…いいのかなぁ?」





泣かないでおくれよ…





「僕は…ゆうひの笑顔が…
昔も今も、大好きなのに…なぁ」






岩崎の目にも涙が溢れてきたが、
ぐっとこらえた





『お、父さん、お父さん、お父さ…』






また



そうやって




おとうさんって呼んでくれるのかい…?




こんな…ろくでなしでも…







「まだ…ゆうひのお父さんでいても、いいのかなぁ…」




岩崎はゆうひの肩に顔を埋めた






『お父さんじゃなきゃ…

あたしのお父さんは…
お父さんしかいないんだよおぉ…』






ゆうひの目尻から顎にかけて

涙が滴り落ちる






止まらない…止まることはない








『お…父さん
大好きだからあああぁ!!!』






「うっ…ううぅ…ゆうひ…
ゆうひ…」













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