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刑事とJK
第1章 出会い
女子高生は怯むかと思いきや、少し高い位置にあるオレの目をまっすぐと見てくる。
すっぴんだ。
この辺の女子高生ですっぴんで外出するやつなんて、めったに見ねぇ。
ダメだ、かわいいかも…
「って、ぬあ!?
この犬またしても…!!」
またマーキングしやがった。
我慢の限界だ。
と、一発シバいてやろうと思ったら。
ズパン!!!
と女子高生に平手打ち食らわされた。
『ほら、また叩こうとした!!』
「お前は叩いただろうが、オレを!!」
『は?うっさいわ』
この小娘が〜
女子高生は犬をひょいと抱き上げ、砂場の前にあるベンチに座った。
「なにシカトしてんだよ」
そう言いながら、オレもベンチに座った。
『ちゃっかり横座っちゃってるけど、触んないでよね』
「誰が触るかブス」
『ジジイ』
ほんとに最近はムカつくことしか起きねぇ。
この(外見はオレ好みの)女子高生、中身はカスみたいな女だ!!
「あのなぁ、オレはまだ27なの!!
オッサンでもジジイでもねぇの!!」
『耳元でギャーギャー言わないでよ。
ってか、動物に手をあげるなんて最低』
女子高生は犬を撫でながら、オレに軽蔑の目を向けてきた。