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刑事とJK
第50章 魔物
「…死んだのか…?」
辺りは静かになった
蛇は、その場に横たわっている
男たちは蛇を倒した
と、歓喜の声を上げた
そして後から、シーザがやって来た
〔(これは…)〕
めちゃめちゃになった村
所々に飛び散る血痕
倒れている巨大な蛇…
…あの男が言ったことは、
正しかったと言うのか…?
シーザは、遠くにゆうひを見つけた
ゆうひは泣きながら斉藤に抱き着く
斉藤もゆうひを抱きしめ返していた
やっぱりユウヒは、
あの男を愛しているのだな…
シーザは
やりきれない微笑みを浮かべた
―――――――――――
「ちょっとあんたら今まで一体どこ行ってたのよー!!!!」
「わたくしはもう、
皆さんが、死んでらっしゃるのではないかと思って…
心配で心配でえええ!!!」
泣きじゃくる真理子と千花を
スマンスマン
と藤野とシゲが慰めた
「何してたのよ!!
返答によっちゃ、真理子怒るわよ!!」
泣いているのに、顔はマジギレだった
「いや、ほんといろいろあったんだよ
な?」
藤野は斉藤たちの顔を見た
「ああ、まあな」
『ほんと…いろいろあった』
ゆうひはフウッとため息をついた
「まぁ、それは帰りの飛行機の中で
ゆっくり聞かせてもらうわ!!」
「帰りの飛行機?」
「はい」
千花は何やら黒い機械を取り出した
「実は飛行機の中に、無線が落ちておりまして
数時間前に、救助を頼んだのでございます」
千花は嬉しそうに話した
「おい南、てめぇ通信手段は
何もねぇっつってたじゃねぇか!!」
「…人間、過ちは犯すものだ」
「逃げんなこら!!」