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刑事とJK
第53章 新米刑事〜シゲ VS コン〜
「おう、シゲ…
コンはどうした?」
シゲはゆっくり話し出した
「さっきまで、コンと一緒に
飼い猫を飼い主まで届けてました」
シゲの目に涙が浮かんだ
「でも、僕が勝ってしまったことが
悔しかったみたいで…
"山に篭って修行してくる"って言って…
山に向かって走って行ったんです…
せっかく、いい友達になれると思ったのにぃ…」
シゲはクッと顔を逸らした
…山篭もりより、刑事の仕事しろよ…
斉藤と藤野は
そう思った
しかし、
こうしてシゲは
斉藤の後輩という権威を保つことができた――――
コンが一体、山に篭って何をしているのかは
誰も知らない…