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刑事とJK
第54章 結婚式
出てきたのは
藤野、そしてウェディングドレスを着た真理子
『真理子さん…きれー///』
思わず見とれてしまう
「なんだ藤野の奴、顔真っ赤じゃねぇか」
斉藤はニヤニヤと笑った
二人はまっすぐ歩いて行き、
壇上に上がった
司会者が藤野にマイクを渡した
《えー、皆様
本日は私、藤野泰輔と…妻の、藤野真理子のためにわざわざお集まりいただき
誠にありがとうございます。
私たちはやっとこうやって…》
と話しているところで、
真理子はマイクを取り上げた
《とりあえずみんな、
今日は楽しんでいってね♪》
はい、とマイクを藤野に返す
《…ってことで、
お話とか料理とか、楽しんで下さい》
…せっかく挨拶考えたのに…
会場からは拍手が鳴った
―――――
テーブルの上には
次々と料理が運ばれてきた
どれもこれも目移りしてしまうほど美味しそうだ
『いただきますっ』
「…うん、まあまあだな」
斉藤は早速食べはじめた
「遠慮のカケラもないな…」
「遠慮するほうが馬鹿らろ」
『口に物いれたまましゃべんないでよね』
――――――
『デザートもらおっ』
ゆうひはメロンをもらった
みずみずしくって美味しい
「オレも」
斉藤もデザートに手を伸ばした
《女性の皆さん、前の方にお集まり下さい》
ゆうひは食べかけていた手を止めた
『あ』
そしてご機嫌で前の方に出て行った
前では、真理子を中心に、
女性陣がグルッと半円を描いている
真理子は持っていたブーケを高く放り投げた
キャーキャーと皆が手を伸ばす
『あっ…///』
伸ばされた手をかい潜り、
ブーケはゆうひの手におさまった
周りからは
おおー
という歓声
…よっしゃああああー!!!!
心の中でガッツポーズ