この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第57章 破壊
中島は刑事たちに指示を出した
「警察の方からも応援を寄越してもらう。
南区へは山崎君を筆頭に、
B班がついていってくれ」
「はい」
山崎は敬礼して部屋を出ていった
「南区…」
と呟いたのはシゲだった
…南区って、
千花さんが住んでるところじゃないか…
心配の色を隠せないシゲ
そんなシゲを気遣って、斉藤が言った
「シゲ、南区に行ってこい」
「え、でも…」
「命令だ、行け」
「…はい!!」
シゲは山崎の後を追った
「北区には、藤野君に行ってもらう
C班、ついていくように」
「はい!!」
藤野はC班と一緒に出ていった
「西区へは、南君が。
A班と行くように」
「はい」
そうして南も出ていった
A、B、C班を出してしまい、
刑事課に残った刑事はわずかになってしまった
「中島さん、オレは…?」
「斉藤君にはここにいてもらう
大事な戦力だからね」
「…はい」
斉藤の中で、
何かが引っ掛かった
いつもの直感的なものだが…
こんな都合よく、
事件が起こるとは思えない
まさかこれも、
手紙を送った奴らの犯行なのか…?
急に、ゆうひが心配になった
別に今は、
ゆうひは何も関係ないのに…
なぜだか…