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刑事とJK
第64章 新婚旅行
―――――――――――
『ついに着きましたハワーイ~!!』
飛行機から下り、空港を出ると、
ゆうひはのびのびと腕を伸ばした
日本人が少ない
この新鮮な感じに、
ゆうひはテンションが上がる
「確かこの辺で待ってりゃガイドが来るとか…」
新婚旅行は、他のカップル(ちょうど斉藤たちみたいなの)と一緒に
ツアー感覚で、船で諸島まで行くことになっていた
なので、空港の外で待っていれば
ガイドさんが来ると聞いている
『あれじゃない?』
ゆうひは遠くの方を指差した
斉藤も、人混みの中に、
札を掲げて立っている男を見つけた
札には
[新婚さんいらっしゃ~い]
と日本語表記
…ふざけてんのか…?
しかしおそらく、
あれが斉藤たちの向かうべき場所であろう…
二人は、その札を持った男に近づいた
すると男はこっちに気づき、挨拶してきた
「こんにちは~、日本の新婚さんだよねー
お名前は!!?」
白髪混じりの髭をすき放題に伸ばした
陽気な雰囲気の日本人のおじさんだった
「斉藤」
と斉藤が答えると、陽気なおじさんの顔には
一瞬、眉間にシワが寄った
「斉藤…?」
『?』
しかし、またおじさんは笑顔に戻り
後ろに停めてあるバスに手をやった
「斉藤夫婦ですね~、
どうぞどうぞ、バスにお乗りくださいね~!!」
「どうも…」
少し不思議に思いながらも、
斉藤とゆうひはバスに乗り込んだ