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刑事とJK
第65章 トムおじさんの正体






「ってか斉藤、こんな素晴らしい恩師を
どうして一目で気づかなかった?」



「わかるわけねぇし!!」



「何で?」



「そんな髭生えてなかったし、
第一そんなに太ってなかった!!」




オレの知ってる長谷川さんは、
もっとすっきりしていて…
もっとスタイルが良くて…




「こんなふくよかな腹…オレは認めねぇ…!!」





「アメリカ生活が身に染みたなぁ
カロリーとりすぎたよ、わはははは」






また長谷川は大笑いする




「で、長谷川さんは
何でこんなガイドなんかやって…」





長谷川は斉藤の後ろ首を掴んだ


そして、周りに聞こえないよう、
小声で喋った





「ここだけの話、…これも捜査の一環でな。
お前には関係ないよ」





「教えてくれよ
今回の三宅殺しと何か関係あんのか?」





「いぃや、この殺人は予想外だった」




長谷川は手を離した





「…どうすんだ?」




「俺は俺の任務に集中する。
三宅殺しの件については、お前に任せるよ」






どれくらい成長したか、見てやるから






「…わかった」




「ただ、これだけは忘れるなよ」



「?」




「捜査に私情は持ち込むな」




「…」





それって、
ゆうひを容疑者から外すなってことか…?




「…わかってら」





「なら、いい。
まぁ俺も、お前が選んだ女が
殺人をするとは思わない」



「ったりめぇだ」



「だが、人間ほどぶ厚い皮を被った生き物はいないからな…。
その笑顔の裏で、何を考えているのやら…」





長谷川は忠告するかのようにそう言い、
一旦自分のペンションへ帰って行った













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